夏休み定番の宿題と言えば「読書感想文」。子供の頃読書感想文が苦手だった方も多いのではないでしょうか。「子供に読書感想文の書き方を聞かれるけど困っちゃう…」そんな方に向けて記事を書きました。
私は子供の頃から文章を書くことが大好きで、小学校から高校までコンクール等で最優秀賞を何度も受賞しています。自分でハードルを設けて広辞苑や絵本、ゲームの攻略本(真似しないで下さい)で読書感想文を書いたこともありました。
そんな本好き&文章を書くことが好きな私が、小学校1・2年生の子供に感想文の書き方を教えるコツと例文から、子供が読み易く感想を書きやすい本をご紹介。是非最後までご覧ください!それでは行ってみましょう!
小学1・2年生が読みやすく書きやすい本 3選
小学校低学年は、漢字の殆どが読めず長い文章だと集中力が途切れがち。今まで本に馴染みのないお子さんであれば、「本を読むこと」すら苦痛になる子もいるでしょう。
そこで大切になるのが本選び。自ら読みたい!と思える本が「書きやすい本」になるので、一番良いのは本屋さんへ行って一緒に本を選ぶこと。原始的ではありますが、手に取って本を選ぶことがベストです。
理由は、ネットでオススメと書かれている本でもその子にとっては「読みにくい本」の可能性もあるからです。とはいえ、本がたくさんあり過ぎて選べない!という方の為に小学1・2年生向けの本を選びました。参考にして下さい!
きつねのでんわボックス / 金の星社
町はずれのでんわボックスにあかりがともるころ、びょうきのおかあさんにでんわをかけにやってくる男の子と、それをそっと見まもる子どもをなくしたかあさんぎつねのお話。
きつねのでんわボックスあらすじより
間違いなく名作です。子ぎつねを亡くした母さんぎつねが電話ボックスに化けて自分の子供を思い出しながら、人間の男の子を優しく見守る話なので、楽しい話というよりは涙の出る感動系のストーリーです。
低学年なので単行本よりも大型版の絵本が分かりやすいのでオススメ。大人のスピードだと10分で読むことが出来るので、長い時間文を読むのが苦手なお子さんでも読み易いと思います。
ふたりはともだち / 文化出版局
仲よしのがまくんとかえるくんを主人公にしたユーモラスな友情物語を5編収録。読みきかせにもふさわしいローベルの傑作です。小学校の教科書に採用されています。
ふたりはともだち本の紹介より
この本は小学校の教科書にも採用されていますが、教科書に載っている内容で読書感想文をかいてはいけない決まりはないので、本の内容を重視してこちらを選びました。
がまくんとかえるくんが主人公で「友情」を描いたストーリーです。(大人が読んでも楽しいと思います)子供が自分の経験と照らし合わせながら考えることが出来るので「友情」をテーマにすると感想が書きやすいと思います。
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読書感想文を書くコツを子供に教えるには?
まず初めに、小学校低学年は本に慣れていないので1人で宿題は出来ないと考えて下さい。一緒に本を選び、一緒に本を読みます。そして、一緒に宿題を行ってあげると良いでしょう。
生まれて来てまだ7年8年しか経っていない子供に自分の頭で全て考えろという方が酷ですよね(笑)どこの家庭も親が手伝っているので安心して下さい。読書感想文を終わらせるには親がアドバイスをしてサポートすることが大切です。
とはいえ、親が文章を考えてしまっては考える力が育たないので、どうすれば良いのかを今からお伝えします。
1.読書感想文は3段階にまとめると書きやすい
まず初めに読書感想文を書く上で「感想文を読んだ人が、本を読まなくても内容が分かる」ことを目的として書くことを教えてあげると良いと思います。目的がブレなければ、読書感想文が書きやすくなります。
それを踏まえた上で、感想文を書くために必要な3段階を説明します。たった3つのパートを組み合わせるだけなので、お子さんにも説明がし易いですね。その3段階はこちら↓
- あらすじ
- 印象に残った部分を語る
- 印象に残った部分の感想
1.あらすじをまとめる
順を追って説明すると、まず初めに本の裏に書かれている「あらすじ」を拾い上げます。繰り返しになりますが、読書感想文を書く目的は「本を読んでいなくても内容が分かる」ことが重要なので、あらすじが必要になります。
余裕があればあらすじに肉付けをして文字数を稼ぐと良いと思いますが、難しい場合は本の裏のあらすじをそのまま自分の言葉に変えて書きます。
2.3.印象に残った部分を語る&印象に残った部分の感想を聞く
お子さんに「この本を読んで一番印象に残った部分はどこ?」と聞きます。例えば「狼少年」で読書感想文を書いたとします。お子さんが「たくさん嘘をついたせいで誰にも信じてもらえず少年が死んでしまったところ」と言ったとします。
そこを深く掘り下げていき、紙にメモをします。掘り下げていく時は自分が疑問に思った点を子供にぶつけるだけです。
例
- どうしたら少年は信じてもらえたと思う?
- 少年はどうしたら死ななかったと思う?
普段の会話のように話をしながら、子供の意見を聞きながら印象に残った部分についての感想が書けるように子供の言った言葉をまとめておきます。
読書感想文は書くことが明白になってから書く!
上記で読書感想文は3段階にまとめると書きやすいと説明しました。次はこれらを文章にしていきます。既に書くことが明白になっているので、何も考えずに文章を書くよりは書きやすい状況になっていると思います。
子供の読書感想文は「あらすじ」に力が入り過ぎて、最後に力尽きて感想が「楽しかったです」「悲しかったです」の一言で終わりがちなので、あらすじはサラサラと、印書に残った部分とその感想に力を入れるとバランスが良くなります。
例文|オオカミ少年で読書感想文を書いたら
先程から例として「狼少年」を挙げています。上記だけでは分かりにくいと思ったので、小学校1・2年レベルになりきって狼少年で読書感想文をを書きました。イメージが掴めると幸いです。
ちなみに、あらすじ部分が難しくて書けない!と言った場合は、全て感想のみで文章を書き上げても良いと思います。(中には読書感想文だからあらすじは不要と考える方もいるようです。)
個人的にはあらすじをまとめる作業は、自分の言葉で簡単に説明を行う勉強になると思っているんですけどね!
小学校低学年の読書感想文は「本を読むこと」と「文章を書く練習」なので、難しく考えずお子さんの豊かな感性でのびのびと書くことが一番です!
狼少年を読んで
わたしは、昔から知っている「オオカミ少年」を読書かんそう文の本にえらびました。その理由は小さい時にお母さんにたくさん読んでもらったので、きおくに残っていたからです。
かんたんに「オオカミ少年」のないようをせつめいします。
村外れに羊かいの少年がいました。その少年はうそつきで村に出ては「オオカミが出たぞ」とさけびます。村人たちがおおあわてで少年の元へかけつけるとオオカミはいませんでした。村人たちのすがたを見て少年は笑っていました。村人はおこりましたが、少年も羊も無事だったので安心して帰りました。
少年は楽しくて何度も同じことをします。ある日のこと、少年が羊の世話をしているとオオカミのむれがやってきました!少年はひっ死にさけんで村人たちに助けを求めましたが、だれも助けてくれませんでした。
とうとうオオカミは少年と羊をおそい、村人たちが気づいたころには食べられてしまいました。
この本を読んでわたしが一番いんしょうに残っている所は「オオカミ少年」がたくさんウソをついたから、村人たちに助けてもらえず死んでしまうところです。ひっ死にさけんでも助けてもらえなかったことを考えると「こわいな」と思いました。
でも、オオカミ少年がウソをついていなければ、村人に信じてもらえたと思うし、死んでいなかったと思います。なのでオオカミ少年が村人たちをだましていなければ良かったと思っいます。
わたしはこの間お母さんに小さなウソをついてしまいました。しゅくだいをやってから遊びに行くようにと言われていたのに、やったとウソをついて遊びに行ったらおこられました。ウソはいけない事なんだと思います。
お母さんが「ウソをつくと大切な時に信じてもらえなくなるよ」といっていたので、わたしはウソをつかないようにしようとこの本を読んで学びました。
まとめ
いかがでしたか。今回は小学校1・2年生の子供に感想文の書き方を教えるコツと例文から、子供が読み易く感想を書きやすい本を紹介しました。最後までお読み頂きありがとうございました!